クレルモンフェランの地方領主の娘で、誕生の時にフレイア神の祝福を受けて生まれたとされている聖女。
大陸暦746年に還暦を迎えたクレルモンフェラン王の下に嫁ぐ事になった彼女は、式の最中に風のように王宮から姿を消してしまい人々を驚かせた。
必死の捜索が行われたが新王妃の姿は見つからず、月日は流れ、彼女の存在は人々の記憶から消え去っていた。
だが6年後の752年、辺境のサレルノの地において彼女の姿が発見され、大騒ぎとなる。
精神状態が不安定であった彼女は、クレルモンフェランに戻ってしばらくした後に、王の目前で城壁から身を投げその命を絶ったという。